BLOG

2021/03/31 23:27

一つとして同じものはない

革傷や擦れた痕、ムラ感など、動物たちが生きた証

ありのままを愛でる。



野生を生きた動物たちは一頭ごとにその食生活も異なり、

捕獲時の年齢や時期によっても皮の厚みや質感が異なります。

それぞれの革との出会いは一期一会。そのときの出会いをお楽しみください。


ジビエレザーには生前に負った傷や狩猟の際の弾痕、捕獲時の傷、

皮をはぐ際に付いたスエード面のナイフ傷などがございます。


革本来の風合いを残すため、傷は隠さずあえてそのままに仕上げ、デザインの中にも積極的に取り入れています。

この傷はどのようにしてついたのだろう?

生前の姿に思いを馳せてみることができるのもジビエならではの魅力です。



※MAKAMIではお客様のご要望に沿えるよう、可能な範囲で

革質のご希望(きれいめ、傷多め)をお聞きしております。



農作物を荒らす動物たち

鹿、猪、ときどき熊


地域によって生息分布は異なりますが、現在取り扱いの多い産地である<鳥取県若桜町>では

その大半はシカが占めており、シカ100に対しイノシシが10となっています。

クマに至っては1にも満たない、年に数頭のみの限られたものとなります。



ただし、野生動物と人間生活の問題は特定の地域に限ったことではなく

日本全体の問題であるという考えから、「MAKAMI」では特に産地を限定しておりません。



人と自然との共生。

意味のあるモノづくりを。



日本では古来より自然や山の獣達を神と崇め、畏れ敬い、自然の恵みに感謝しながら日々の生活を営んできました。

技術革新が進み、特に都会では自然と共にあるはずの生活が実感しにくくなっているように感じます。

それでも私たち人間の営みは常に自然とのつながりの中にあり、革もまた自然の恵みの一つです。

製品になるずっと以前、彼らはその力強い生命力で野山を駆け回っていたことでしょう。


<MAKAMI>のモノづくりを通じて彼らの命に想いを馳せていただければ幸いです。